川幡 穂高 ホームページ
東京大学名誉教授 / 早稲田大学特任教授
川幡 穂高
東京大学 大気海洋研究所 名誉教授
TEL: +81-80-5172-3230
E-mail: kawahata (at) aori.utokyo.ac.jp
E-mail: wasedakaw (at) aoni.waseda.jp
ORCID: 0000-0003-4236-7356
学歴・職歴 (概要)
2021-現在: 東京大学 大気海洋研究所 名誉教授
2011-現在: 早稲田大学 理工学術院 特任教授,非常勤教授
2005-2021: 東京大学 大学院新領域創成科学研究科・大気海洋研究所 教授
1996-2008: 東北大学 大学院理学研究科地学専攻 教授
1984-2005: 地質調査所・産業技術総合研究所 第七事業所 主任研究員,グループリーダー
1992-1993: ドイツ・ハンブルグ大学 客員研究員
1989-1990:科学技術庁(現文部科学省)専門官
1985-1987: カナダ・トロント大学 博士研究員
1974-1984: 東京大学 理学部・理学系大学院 化学科(学部,修士),地質学科(博士)
1971-1974: 神奈川県立 横浜翠嵐高等
受賞歴
2002: 三宅賞,地球化学研究会
2004: 石橋賞,海洋化学研究所
2014: 日本地質学会賞,日本地質学会
2018: 地球環境史学会賞,地球環境史学会
2019: 文部科学大臣表彰科学技術賞,文部科学省
2019: 日本地球化学会賞,日本地球化学会
2020: 海洋立国推進功労者,内閣府
2021: 日本第四紀学会賞,日本第四紀学会
2025: Geochemistry Fellow 地球化学フェロー
(米国地球化学会+欧州地球化学会の合同フェロー)
2025: 日本地球惑星科学連合(JpGU)フェロー
研究業績
国際誌の業績リストはAchievementsを参照.
論文数
査読付き国際誌 英文論文: 300以上
和文誌 論文: 186
総引用 (H-index):
11,502 (58) by Scopus,
10,500 (55) by Clarivate Analytics (Former Thomson Reuter)
16,061 (66) by Google scholar
2025年4月現在
研究活動の概要
(文部科学大臣表彰,海洋立国推進功労者,地球環境史学会賞の理由書を改変)
人類活動により,近い将来,気候や環境が大きく変化してしまうと危惧されている.将来の気候・環境を推定するには,過去から現在,そして未来への気候・環境変化を時系列で捉えることが必要である.
本研究では,第一段階として,フィールド調査および室内実験を併せて行うことで,炭素循環を中心に現代の環境・気候変動を明らかにした.第二段階では,この知見を古海洋・古気候学に応用するため,古環境推定指標(プロキシ,proxy)を開発・高度化した.最終(第三)段階では,気候・環境に関する過去から現在を経て未来に至る時系列の解析を行った.具体的な内容は以下の通りである:
① 外洋堆積物の主な起源である沈降粒子を捕集するため, 1万 km(北緯46度~南緯35度)を横断する距離で係留系を使用してセジメントトラップ観測を行い,沈降粒子の特性と海洋環境や気候との関係を明らかにした.この知見を古気候・古環境解析に応用し,堆積物から環境因子情報などを精度高く抽出する手法を開発した.
② 現代の沿岸や陸域の水環境(サンゴ礁,アジア大陸の大河・湖沼)での炭素循環の研究を行うとともに,石灰化生物の挙動を理解するため精密飼育実験を行い,大気中の二酸化炭素の増加に伴う海洋酸性化への石灰化生物の応答を明らかにした.さらに,過去(白亜紀や暁新世/始新世(P/E)境界)の海洋酸性化を復元し,その結果と現代の環境と比較することで「現代の気候・環境の最大の特徴は(地球表層システムの緩衝作用を超える)速すぎる変化速度」であることを明らかにした.
③ アフリカ沖,中国沖,日本列島周辺海域で過去の水温・気温を定量的に復元し,この結果を,人類学,考古学,歴史学,経済学の知見を併せて解析することで,日本列島へのヒトの移動,日本社会や日本人の変遷と気候変動との関係を解明する研究を進めた.ホモ・サピエンスが日本列島に到着して以降,「日本社会における10の大変革は,すべて大寒冷期」に対応していた証拠を提示し「大寒冷期が社会の変革を促す」という「新・寒冷気候説」を提唱した.国際誌で公表した成果をまとめ,岩波書店「気候変動と『日本人』20万年史」として出版した.
教育活動の概要
(Geochemistry fellowの理由書の日本語訳を改変)
東北大学教授,東京大学教授として70余名の学生(博士課程21名,修士課程42名,学部13名)を指導した.特に,11名の女子学生が博士号を取得し,半数強がアカデミックポストに就いたことは,日本では特筆すべきことである.これは,日本の地球科学の研究分野における女性の地位向上を促進するものである.また,博士号を取得した学生の半分強が学術機関(大学や国立研究所などの)で活躍しており,そのすべてが日本地球化学会などの学術団体の奨励賞などを受賞している.彼らは卒業後,地球惑星科学の各々の分野を開拓し,発展させ,次世代のリーダーとして活躍している.
科学クルーズ
船酔いしやすい体質にもかかわらず,合計で1年半にわたって船上の人となり,多くの科学調査航海に参加した.人生で出会った10の壮大な光景の内の2つは,クルーズ中のものだった.
奉仕活動の概要
2014-2026: 日本地球惑星科学連合
Progress in Earth and Planetary Science (PEPS) 編集委員長
2021-2024: 日本掘削地球科学コンソーシアムJ-DESC 会長
2007-2011: 日本掘削地球科学コンソーシアムJ-DESC IODP 部会長
2016-2020: 日本地球惑星科学連合JpGU 会長 (2020-2022 前会長)
2009-2015: 日本地球惑星科学連合JpGU 副会長
2014-2015: 日本地球化学会 会長 (2021-2026 監事)
2012-2013: 地球環境史学会 会長
国際学会業務概要
2015-2016: ゴールドシュミットカンファレンス (Goldschmidt conference横浜) 委員
2013-2016: IODP (統合国際深海掘削計画) プログラム CIB 委員
2003-2013: IODP プログラム, SASEC および科学委員会委員, 科学・実施委員会委員
2001-2010: IMAGES (国際全海洋変動研究) / PAGES (古環境研究) 国際委員会委員
研究助成金およびプロジェクト
多数
会員資格 (2025年の時点)
日本地球惑星科学連合
地球環境史学会
日本地球化学会
日本地質学会
日本第四紀学会